こんにちは。キャンプ場で出会って結婚したなかちる夫婦(@nakachirufufu)です。
「キャンプシーズンは春と夏」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、キャンプ好きに言わせると「冬こそキャンプシーズン」なのです。
しかし、冬キャンプの最大の敵はなんといってもその寒さ。
防寒着や焚き火台など寒さ対策グッズはたくさんありますが、良い寝袋をゲットすれば冬キャンプも余裕で乗り越えられます。
- 冬キャンプを乗り越える寝袋の選び方
- おすすめの寝袋
ちなみに、私たち夫婦はNANGA(ナンガ)の寝袋を使用しています。
氷点下になる雪中キャンプや、気温が低い標高2,000m超えの登山キャンプでも、快適に眠ることができています。
この記事の目次
冬キャンプの魅力
冬キャンプの魅力はこの3つ。
- 焚き火が楽しめる
- 空気がきれい
- 虫がいない

直火OKのキャンプサイトにて。焚き火で熱燗づくり。
肌寒い中焚き火を囲みお酒を飲むという贅沢ができるのは、焚き火を暖かいと感じられる冬キャンプだからこそ。

夏キャンプは外にいるだけで汗だくなので、焚き火をしようものなら全身ギトギトになってしまいます。
というわけで、虫が少なく、きれいな空気の中で焚き火を囲みゆっくりキャンプを楽しめるのが、冬キャンプの魅力です。
しかし、魅力あふれる冬キャンプで避けて通れないのは、就寝時の寒さです。
いくら良いテントを持っていても、寒さに対応できない寝袋だと、眠ることはおろか体温が奪われてとても危険です。
それでは、寝袋選びのポイントを紹介します。
寝袋に入ると暖かい理由
まず、外気温が低いなかでも寝袋に入ると暖かい理由は、寝袋は空気を含んでいるからです。
実は、空気は熱が伝わりにくいことで有名です。
その伝わりにくさは水と比較すると20倍以上で、鉄と比べると2,000倍以上も熱が伝わりにくい物質なのです。



実際に家などの断熱材は空気の層を保持するために、細かい隙間が設けられています。
ですので、冬キャンプを快適に過ごすことができる寝袋を選ぶためには、“空気”を保持できるかどうかを見極める必要があります。
寝袋を選ぶ2つのポイント
メーカーによって種類豊富な寝袋が販売されていますが、選ぶ際のポイントは2つあります。
- 対応温度
- 素材の種類(化繊orダウン)
それぞれ詳しく解説します。
対応温度
寝袋には、快適使用温度や使用可能限界温度が設定されているので、購入時には必ず参考にしましょう。
私たちの使っているNANGAを例に解説します。※メーカーによって表示方法が異なります
NANGAの温度表記方法は、EU諸国における統一規格として制定されている規格の総称である、EN(ヨーロピアン・ノーム)を採用しています。
- CONFORT・・・一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域(快適使用温度)
- LIMIT・・・一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされます(下限温度)
- EXTREME・・・一般的な女性がスリーピングバックの中でひざを抱えるくらい丸くなった状態で6時間までなら耐えられる温度域
こちらは、私たちも使っているNANGAの、4シーズン使用可能な「オーロラライト 600 DX」のスペックです。


参照元:NANGA公式サイト
女性の場合は、快適使用温度欄の-11℃を参考にしましょう。




素材の種類
寝袋の素材は大きく分けてダウンと化繊の2種類があります。
それぞれメリットデメリットがあるので、紹介します。
ダウンの特徴


ダウンのメリットはコンパクトで保温力が高いこと。
その一方で、デメリットは濡れに弱く、高価なこと。
ユニクロのウルトラライトダウンを想像すると分かりやすいですが、コンパクトに収納できるのに、とても暖かいですよね。
ダウンは長期間にわたって空気の層を保つことができます。
化繊の特徴


化繊のメリットは水や湿度に強く、安いこと。
その一方で、デメリットは収納時の大きさが大きく、重いこと。
化繊とダウン両方の寝袋を取扱っているISUKAのホームページによれば、ほぼ同じ最低使用温度のモデルでも、化繊は1,720gに対し、ダウンは1,100gと化繊は620gも重いことが分かります。




左が化繊、右がダウンです。
冬キャンプにおすすめなのはダウン
化繊とダウンのメリットとデメリットを紹介しました。
キャンプ用品を一式揃える段階では、なるべく初期費用を抑えたいところなので、化繊の安さは魅力的です。
しかし、ダウンと同じ保温力を得ようとすると、かなり大型になってしまいます。
ただでさえ冬キャンプでは焚き火台や衣類など荷物が増えるので、
コンパクトなダウン寝袋を選ぶことで、収納のストレスを軽減することができます。
安さをとるか、コンパクトさを取るかはじっくり検討してくださいね。
シュラフカバーで濡れ対策


ダウンは濡れに弱いと紹介しましたが、雨の中でキャンプでもしない限り濡れることは滅多にありません。
万が一濡れてしまった時が心配、という方はシュラフカバーで対応するのがおすすめです。
また、層が増えるので保温力も上がります。
ここからは、ダウン寝袋の説明をしていきます。
ダウン寝袋の選び方


ダウンシュラフを選ぶ際に、よく目にするのがダウンの量とFP(フィルパワー)という表示。
フィルパワーとはダウンの復元力の値で、ダウンを潰して放したときにどこまで膨らんでくれるかを示す値のことです。
フィルパワーの値が高いものほど、膨らんだときの空気の保持量が多くなるので、保温性が高いということです。



おすすめのダウン寝袋
ここからは、冬キャンプにおすすめの寝袋を紹介します。
NANGA オーロラライト600DX


キャンプ初心者だった妻が、初めての登山キャンプに向けて奮発して購入したもの。




寒さに耐えられるレベルに応じて値段が高くなりますが、収納袋以外は永久保証なので、一生使えると思えばむしろ安い買い物だと思います。
- 最低使用温度:-16℃
- 重量:1,200g
- フィルパワー:750
- メーカー販売価格:55,000円+税
ISUKA ニルギリEX
![イスカ(ISUKA) 寝袋 ニルギリEX ネイビーブルー [最低使用温度-15度] 158421](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31WtnGukcDL.jpg)
![イスカ(ISUKA) 寝袋 ニルギリEX ネイビーブルー [最低使用温度-15度] 158421](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31WtnGukcDL.jpg)
続いては、ISUKA(イスカ)のシュラフです。
同スペックの寝袋に比べると比較的安価ですが、肩周りから熱が逃げにくい構造です。
ナンガと同じく日本製で、厳しい品質基準を設けており、品質についても問題ありません。
- 最低使用温度:-15℃
- 重量:1,270g
- フィルパワー:720
- メーカー販売価格:33,000円+税
まとめ
冬キャンプを快適に過ごすためにはシュラフ選びが本当に重要です。
改めて、冬キャンプを最適に過ごすための寝袋選びのポイントをおさらいします。
- ダウンと化繊の2種類あり、それぞれメリット・デメリットがある
- ダウンのほうがコンパクトで暖かい
- 使用限界温度は-10℃前後がおすすめ
- フィルパワーが高いものを選ぼう
冬用のシュラフは決して安い買い物ではないですが、長い目で見ると一生買い替えがいらないので、じっくり吟味して購入しましょう。
キャンプ用品レンタルサービス「そらのした
人類は火とともに進化してきました。
火を見て気分が落ち着かないというDNAを持っている人はいないと思います。