キャンプを始めてしばらく経ったから、新しいキャンプの形として登山キャンプを始めてみたい!
初心者でも楽しめる山が知りたい!
と思っている登山キャンプ初心者におすすめのキャンプ場を紹介します。
この記事の目次
登山キャンプのすすめ
私たち夫婦は共通の趣味だったキャンプを月1回以上の頻度で楽しんでいました。
しかし、キャンプは楽しいけど何か物足りない・・・と感じるようになりました。
キャンプだけじゃなく、何かのアクティビティを楽しめるような方法はないのか?
と考えた時に、ぴったりだったのが「登山キャンプ」でした。
登山キャンプの良いところは、ずばり・・・
重い荷物を背負って簡単ではない山道を苦労して登り切ったぶん、綺麗な景色やビール、温泉の感動が身に染みることだと思っています。
とは言っても、「重い荷物を背負って数時間も歩きたくない」「体力が心配」という人も多いと思います。
私も登山キャンプ初心者だったのですが、ほどよい登山時間でアクセスできる絶景キャンプ場を発見したので紹介します。
初心者におすすめ!雷鳥沢キャンプ場
ランニングはいつも三日坊主だった運動不足の私でも無事到着して登山キャンプを楽しめたのが、黒部立山アルペンルートに位置する雷鳥沢(らいちょうざわ)キャンプ場。
初心者にとって何より心強い点は以下の3点です。
- 登山時間は片道1時間未満で体力的に安心
- 満点の星空が見れる
- 温泉や売店などの最低限の設備が整っている
詳しく紹介します。
雷鳥沢キャンプ場までの登山時間が短い
詳しいアクセスはのちほど紹介しますが、立山駅からケーブルカーで約10分、そこからバスに乗り換えて50分揺られると、室堂に到着します。
室堂から約1時間弱歩いていくと、雷鳥沢キャンプ場に到着します。
最低限のキャンプ道具や食事を持参すると少し荷物はかさばりますが、実際に歩く時間は短いので、荷物を背負っていても身体への負担は少ないです。
多くの登山上級者の方たちは、雷鳥沢キャンプ場に一旦大きな荷物を置いて、近くの山に縦走をしているようでした。
周りの人たちの手慣れている感に驚くかもしれませんが、登山キャンプの入門編にはぴったりの登山時間でした。
雷鳥沢キャンプ場では満点の星空が見れる
そもそも私が登山キャンプを始めたきっかけが「満点の星空を見てキャンプしたい」という願望によるものでした。
キャンプ場を調べていくうちに雷鳥沢キャンプ場ではハードな登山をしなくても星空を見れるということを知り、雷鳥沢キャンプ場に行くことにしました。
実際に行ってみた感想としては・・・大満足の絶景でした!
テント泊をする登山者の灯り以外なにもない山の中のキャンプ場は、当然ですが星空がとても綺麗に見えます。
ひと眠りして12時頃にテントから出てみたら、息をのむような景色が広がっていました。

少し見えにくいですが、満点の星空でした。
雷鳥沢キャンプ場には最低限の設備が整っている
山の上のキャンプ場となると、いろいろと不便なイメージがあると思います。
トイレやお風呂、売店の状況などはどうなっているの?!と気になると思いますが、一言で言うと「最低限整っていてじゅうぶん満足できるレベル」でした。
キャンプサイトの近くに、トイレと炊事場が備え付けられている小屋のような建物(管理棟)があり、何不自由なく使うことができました。
お風呂については、キャンプ場から歩いて5~10分の場所にある雷鳥沢ヒュッテという施設で日帰り温泉を利用することができます。
ヒュッテに泊まらない登山者の入浴料は700円です。簡素ではありますが、山の上での温泉は格別でした。
また、雷鳥沢ヒュッテではビールやソフトドリンク、食事のほか、ガスバーナー等の登山用品も販売しています。

雷鳥沢ヒュッテで生ビールを注文。風呂上りの一杯は最高でした!
雷鳥沢キャンプ場までのアクセス

雷鳥沢キャンプ場までは、ケーブルカーとバスを乗り継ぎ、そこからさらに1時間ほど歩いて行くので、所要時間の合計は片道2時間程度です。
富山電鉄の立山駅からケーブルカーで美女平までの所要時間:約7分
美女平から立山高原バスで立山室堂ステーションまでの所要時間:約50分
立山室堂ステーションからキャンプ場まで:徒歩45分~1時間程度
立山駅にあるケーブルカー乗り場でケーブルカーとバスのチケットを購入できますが、シーズン中は混みあっているので、すぐに乗れないことも考えられます。
私たちは前日に近くに泊まり朝7時頃に立山駅に着きましたが、駐車場はほぼ満車状態でした。
出発時間まで時間が空いてしまっても、立山駅にはお土産屋さんや軽食を取れるお店もあるので、そこで時間を潰すこともできます。
登山キャンプに持って行くべきもの
雷鳥沢キャンプ場で初めての登山キャンプを経験して、絶景の中でキャンプをする幸せを味わったので、やみつきになってしまいました。
普通のキャンプでは飽き足らない人にはぜひ一度試してみてほしいです。
とは言っても、登山キャンプと普通のキャンプでは必要な持ち物が異なります。
詳しい設備の説明は省略しますが、「持って行ってよかった!」「持って行けばよかった!」というものを厳選して紹介します。
NANGA(ナンガ)の寝袋
山の上のキャンプは、夏でも夜は冷え込むので油断はできまでん。耐えられる最低温度のスペックが高い寝袋を持って行きましょう。
私はこの登山キャンプを機に、NANGA社のマイナス16℃まで耐えられえる寝袋「オーロラライト650」を奮発して購入しました。
気温の下がる夜にも関わらず半ズボン&裸足でも快眠できた一方で、普通のキャンプ用の寝袋を持ってきた夫は震えながら寝ていました。
少し値段は張りますが、冬キャンプでも大活躍してくれるので、本当におすすめです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。

夫の荷物。キャンプ用の寝袋はザックに入りきらず、外で括る羽目に。登山用の寝袋はコンパクトで軽量なのでこうなる心配も不要です。
NEMO(ニーモ)の軽量テント
登山では持ち物がかさばるため、一つひとつの荷物をどれだけ軽くできるかで疲労の具合が変わってきます。
私たちは雷鳥沢キャンプ場に行った当時は、総重量3.5kgのテントを持って行ったのですが、かさばる上に重いため、身体に負担がかかりました。

私たちのは手前の赤いテント。他の登山者たちのコンパクトなテントに比べて大きいのが一目瞭然です。
その後、NEMO(ニーモ)という登山用品を中心に展開しているメーカーの登山用テントを購入して、別の山にテント泊に行きました。
総重量は2kg未満で、とってもコンパクトに収納ができるので、初めてのテント泊に比べてかなり身軽に感じられました。
ソーラーランタン
山の上には灯りが一切ないので、キャンプをする上では灯りは必須です。
通常のキャンプで使っているものはガスや電池を利用することが多いですが、登山においてはそれらは応用できません。
コンパクトで、電源が切れる不安もないランタンと言えば、折りたためるソーラーランタン一択です。
折りたたむと薄くなるので、日中の登山時にはザックに括り付けて蓄電しておけば、一晩を過ごすのには十分な灯りを確保できます。
キャンプでも、台風等で停電した非常事態でも、役立つソーラーランタンは買って損なしです!
「とりあえず簡単な登山キャンプにチャレンジしてみたい」という方はソーラーランタンだけでも十分ですが、予算に余裕があるのであれば、ヘッドライトもあるとより良いです。
ゆくゆくは日の出前に登山を始めたりとがっつり登山をするつもりなのであれば、両手がふさがらず、しっかり周囲を照らしてくれるヘッドライトは必須です。
まとめ
少しハードルが高く感じる登山キャンプですが、ケーブルカーとバスを乗り継いで簡単にアクセスできる雷鳥沢キャンプ場でのキャンプはおすすめです。
まずは最低限必要なものだけ揃えておけば、登山用品を一式揃えなくても大丈夫なのも嬉しいポイント。
寒さに対応できる寝袋と、軽量テントはあったほうがいいので、納得のいく一品を選んでください!
南アルプスの燕岳でもテント泊をした際のレビューはこちらから。