会社員をしていて感じる働き方改革の前に改革するべきもの




 

どうもじーけんです。

現在一般的にいう大手企業というところで働いています。

 

最近世間では過度の残業や休日出勤等の企業が散見されるために、働き方改革という言葉をよく耳にします。

私の会社でも部署によっては、残業が世の中の平均よりも平気で多い職場や休日がほとんどない職場もあります。

 

大手企業ということもあり色々な職場がある中で、わたしが気づいた働き方改革の前に変えるべきものについて書いていきます。

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働き方改革の前に変えるべきもの

働き方改革の前に変えるべきものはずばり“マネジメント層の意識”です。

なぜなら、様々な職場を見てきた中で上司や管理職の雰囲気と職場の雰囲気に相関があることがほとんどだからです。

 

実際に、物わかりの悪い面倒な上司のいる部署では、みんな遅くまで残業をしています。

反対に要領のいい物腰の柔らかい上司がいるところは、有給もしっかり消化し、残業時間も少なく、職場全体のワークライフバランスが取れているように感じます。

 

一人一人が意識をもって働くのも重要ですが、最終的な意思決定権などはそういったマネジメントにあるので、現場の担当レベルではなかなか変化をもたらすことが出来ません。

したがって働き方改革にはまずマネジメント層の意識を変えるべきというのは、間違いなく言えるでしょう。

 

マネジメント世代の美徳

昨今の企業でマネジメントの役職についているのは、40代~50代がほとんどでしょう。

私が会社で見ていて思うのは、この世代は“時間を掛けて苦労すること”が美徳と考えている人が多いことです。

なぜそうおもうかは単純、残業時間も長く、忙しそうな人を見て嬉しそうに“頑張ってるねー”と声をかけるからです。

 

アナタが頑張らないから頑張っているのです。

 

また、別の例ですが、私の友人が大手家電メーカーに勤務していて、とてつもなく残業が多いそうです。

 

その会社では、毎年一回部長と部下が面談する時間があるそうなのですが、友人の先輩がしびれを切らして、「効率よく仕事を終わらせて早く帰れるように変えていきましょう。」と提案したところ、部長から「効率を上げて、時間を掛ければもっともっとアウトプット出せるでしょ?」といわれてそうです。

 

それからその先輩は仕事のモチベーションを完全に失ったとのことで、この話からもマネジメント層についている世代がいかに、時間を消費することが好きかがわかります。

 

もちろん中にはまともな人もいますが、割合でいうと圧倒的に多いように感じますのは確かです。

 

 

ゆとりとも相性が悪い

また“この時間を掛けて苦労する”という価値観は、ゆとり世代との親和性も低いです。

なぜならえゆとり世代には、あらゆる手段を駆使し効率化を試み、”なるべく時間を掛けずに効率的に物事を終わらせる“という価値観が根付いているからです。

その背景にはゆとり世代はプライベートの時間を重視するという考え方があります。

効率的に終わらせ、余った時間でプライベートを満喫しようという考えの人が多いので、長時間労働で会社に縛られるというのは嫌で嫌で仕方がないのです。

 

もちろんゆとり世代にもダメなところはあるかもしれませんが、マネジメント層である以上、そういったところにも配慮して組織を柔軟に動かしていく必要があるのです。

彼らのもらっている給料にはそういった責任も含めて大きな額が会社から支払われているのです。

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2018年11月30日

マネジメント層で職場は大きく変わる

最初にも少し述べましたが、働き方改革はマネジメント層が意識を変え、動き出すことによってはじめて環境が変わり始めます。

 

手っ取り早いのはマネジメント層の人間が、残業をやめ有休をしっかりととることです。

なぜならいわゆるホワイトな職場の上司はしっかりと有休を取得しているからです。

実際に私も社内でザ☆ブラックな職場からホワイトな職場へと移動しましたが、上司の休暇取得率が圧倒的に違いました。

 

ブラックな職場にいたころは、上司が会社にいないのを見たことがほとんどありませんが、現在の職場では月に一回は上司も休暇を取っており。部署全体も会社の平均を上回っています。

 

上司がずっと会社にいる→部下は休んだり、早く帰ったりするとサボっていると評価されると思われる→部下休めないという構図が出来上がってしまうので、上司の方々は、とっとと家に帰って家族サービスに徹してください。そうすればきっとみんな幸せになります。

 

 

会社の人事制度にも問題が

会社の人事制度にも問題があります。

なぜなら現在のマネジメント層がプレイヤーマネジメント能力がないままにその役職に着けてしまっているからです。

 

スポーツの世界では、「名選手が名監督になるとは限らない」という言葉があります。

仕事も同じように各部署の名プレイヤーが名マネジメントになるかというとそうではありません。

 

こういった現象が起こるのはいたって明確で、求められる能力がプレイヤーとマネジメントでは違うからです。

例えば営業の部署だと、プレイヤー時代は「売り上げを出すこと」が求められますが、マネジメントになると「管理をすること」が求められます。

 

このようにプレイヤーとしては能力があってもマネジメントの素質は一切ないという人が会社にはたくさんいます。

 

加えて日本の企業は銀行を除き、役職の「都落ち」というものがほとんどありません。したがって、マネジメント層は一度その地位に上り詰めるとそのその役職から下がることはめったにありません。例えマネジメントのセンスがなくても。

こういった人事制度の在り方が負のスパイラルを生んでいるように見えます。

 

一部の銀行などでは行っているそうですが、部下が上司を評価する制度をもっと一般的に広めれば、このようなマネジメントセンスの無い人材がマネジメントの地位に頓挫することもなくなると思います。

 

 

まとめ

 

改革とまではいかなくても小さな変化を起こしていくためには、まずは意識を変えていくことが大切です。

そうすれば少しづつ改善の道が見え、働き方改革という時代の流れに適応していきます。

 

自分が正しいと思いこまず、もっと柔軟な思考で時代の流れに適応して生き残る組織を作りましょう。

 

 

ダーウィンの進化論では、「強い生物ではなく、適応できる生物が生き残っていく」といわれていますが、会社も同じで必ず世の中の流れや変化に適応することで生き残っていける組織が出来上がっていくのです。と、以前の職場の上司に伝えたい(笑)