【大企業のデメリット】会社辞めてワーホリしている私が考える5つの問題点




こんにちは。夫婦でカナダにワーホリ中のなかちる夫婦(@nakachirufufu)です。

新婚で大企業を辞めてワーホリに行くことは不安もありましたが、「会社を辞めてやりたいことに挑戦してよかった」と思っています。

 

私たち20代前後の人は、親や教師などの周りの大人に「良い大学を出て良い企業に入るというのが一つの親孝行。」と言われて育った人が多いのではないでしょうか。

 

実際に大企業の強みとしては以下の点が挙げられます。

  • 給料水準が高い
  • 倒産のリスクが低い
  • 社会的信用が高い(ローン、クレジット審査無敵)

 

しかし、内面的な充実さを追求する傾向のある私たち「ゆとり世代」の価値観から見ると、魅力的な要素ではないでしょう。

私たち夫婦も実際にそれなりの大学を出て「大企業」で働いていましたが、仕事の中で幸せを感じられる瞬間はほとんどありませんでした。

 

本記事では、私たちが感じた大企業のデメリットを紹介します。

スピード感がない

長時間労働

大企業はその名の通り、社員の規模も桁違い。

 

しかし、それゆえ長すぎる回覧や関係部署との折衝など、生産性の低い作業に時間をとられるのも事実。

大量の修正を求められた挙句、締切や納期に間に合わず苦労することもあります。

上司世代には保守的な人も多いため、新しいことに挑戦する場合は労力が必要でした。

 

「ダメだったらどうするの?」「これも確認しといて」「○○さんにも確認して」

 

大企業ではこの言葉が横行していて、気づかぬうちに確認地獄に落とされてしまいます。

いつしか「お客様のために」「世の中のために」というフレッシュな気持ちは無くなり、「上司のハンコをもらうために」仕事をしている状態になってしまいます。

年功序列

年功序列

割とほとんどの大企業がこの問題に直面していると言っても過言ではないでしょう。

東京商工リサーチの「2019年3月期決算上場企業1,841社従業員平均年齢調査」によると、従業員の平均年齢はなんと41.4歳。

もし学部卒で新卒入社したとすると、平均年齢に達するまで20年近くかかります。

それほどまでに大手企業では社員の高齢化が進んでおり、それが原因で悩みを抱えている若者も少なくありません。

長時間労働

年齢が多い会社に起きがちなのが、長時間労働問題。

最近は働き方改革等で改善されつつあるところもありますが、長時間労働のスパイラルから抜け出せない会社も多いです。

特に上の世代の人たちは、「汗水たらして時間をかけて苦労すること=美徳」と思っている人が多く、残業や休日出勤をむしろ良いことだと思っている人すらいます。

そうした美徳を押し付けられることによって非効率的な作業に追われた結果、長時間労働が続き安息の時間が取れずに病んでしまう人が多いのも事実です。

この辺で苦しんでいる人が良く耳にするのは「○○くん、あれ?もう帰るの?」「昔は会社で寝泊まりしてたんだよ~」「土日も仕事してもいいんだよ」あたりですね。

過去に私も自分の仕事を早く終わらせて定時に帰ろうとした際には「暇そうだから仕事あげるよ」と言われたこともあり、呆れてしまいました。

モチベーションが保ちづらい

年功序列の最もつらいところが、モチベーションを保ちづらいことだと思います。

特に大きな会社ほど人事評価が曖昧になりがちで、直属の上司の目から見て「頑張っているかどうか」という謎の指標によって評価が決まることもあります。

そうなると唯一の数値的指標である”給与”が希望ですが、給料は基本的には年齢で決まってしまっているという悲しい現実。

私が働いていて一番悲しかったのは、一日同じ画面を見続けている40代くらいの社員の給料が自分の1.5倍以上だった時ですね。笑

この現実を突きつけられると、「馬鹿なふりして楽するのが一番いい」というダメ人間思考が芽生えてきてしまい、新入社員の頃の情熱は冷めてしまいます。

最初の所属部署でほぼ人生が決まる

初期配属

大企業にはとてつもない数の部署が存在しており、部署を隔てた関わりも活発ではないため、最初の配属でほとんど人生が決まってしまうといっても過言ではありません。

配属前にほとんどの場合は希望を聞かれますが、会社にとって個人の都合など関係ありません。

足りないところに人員を配置するので、世の常なので希望の部署とは全く違う部署に配属され、そのまま一生を終える人も少なくありません。

 

ちなみに私が勤めていた会社でも配属面接があり、「設計の部署だけは嫌です」と伝えたのですが、見事に設計部署に配属されました。

そして大企業だと細かい縦割りの上、若手となると責任範囲も狭いのでキャリアも積みづらく、自分の市場価値を見出せない人も多い現実です。

安定している代わりに、転職に踏み出せないシステムになっているのが大企業の特徴でしょう。

意外と給料は高くない

給料は高くない

こちらは会社にもよりますが、大企業に勤める友人の話を聞いても意外と給料は良くないと思います。

私は新卒で入社した会社に約5年勤めて辞めましたが、評価が良かったにも関わらず5年目でも基本給は25万円程度でした

保険や年金・住居費用などが給料から天引きされると、残業をしない場合手取りの額は10万程度です。

ボーナスは1回あたり約3か月分でしたが、月々の給料だけで考えると大満足というわけではなかったです。

グローバル意識の欠如

グローバル意識の欠如

この問題については会社によって違うかもしれませんが、グローバル展開を行っている会社が多い中、英語に苦手意識を持っている社員も少なくありません。

大企業に勤めている外国人の離職率は、日本人の約3倍と言われています。

同期の外国人も、「みんな英語できない、ファ〇ク!」(原文ママ)と嘆いていました。

私の勤めていた会社では、若手社員と11年以上勤続している社員とのTOEIC点数の差が100点以上という結果でした。

若手社員はグローバル企業に魅力を感じている人が多いですが、こうした現実とのギャップに違和感を抱く社員も多いです。

年配社員の中には、「日系の会社なんだから関係者全員日本語で話すべきでしょう」という思考の人もいるので、注意が必要です。

まとめ

今回は大企業のデメリットを紹介しました。

 

学生でこの記事を見た方は、就活で会社のネームバリューに惹かれる前に、しっかりと考慮して会社選びを行ってください。

既に内定が決まっていたり就職してしまっている人は、今後のキャリアも考えながら時には転職をトライするのも手でしょう。

 

いま大企業に勤めている方で、かつて私たちが感じていたような悩みを抱えているのであれば、転職だけではなく「留学」や「ワーキングホリデー」という手段もあります。

日本の1つの会社で働いているだけでは気づけない環境を肌で感じることができるので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。