グローバル社会と言われ始めて長い今日この頃。
就活市場でも当たり前のようにグローバルな人材が求められるようになっています。
かくいう私も売り上げの8割以上が海外でのものというグローバル企業なるものに勤めています。
当たり前のように仕事で海外出張があったり、会社内にも外国人スタッフがいるような環境で生活しており、関わる人種も欧米系アジア系ラテン系なんでも来いという感じです。
そんな私が実際に、海外の人たちと共に仕事をしてきて感じた、「グローバルな人材」として必要なものは?について書いていきます。
グローバル人材とは?
世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間。
上は「産学連携によるグローバル人材育成推進会議」の中で出てきているグローバル人材についての説明の文書。
少し硬い文書ではありますが、「日本人らしさを持ちながら、他の国の人と協力して、チャレンジ出来るヤツ」ということです。
グローバルな人材として必要なもの
グローバルな人材として必要なものとは何か?を考えると
- 相手の文化を理解する力
- 器の広さ
- コミュニケーション能力
このあたりがわりと重要な気がします。
「あれ?英語力は必要じゃないの?」と思った人もいるかと思います。
確かに英語力は必要です。ただ、そこまで重要かというとそうではありません。
なぜなら語学は手段だからです。
実際日本人同士で話す時でも、正しい日本語を話すとか、語彙力があるとかを考慮して、自分の中で好き嫌いを決めているわけではないと思います。
繰り返しますが、語学は手段です。
確かに英語を喋れることは有益ですが、それ以上に上にあげている3点を徹底的に鍛えてあげたほうが、グローバル人材として活躍することが出来ます。
それぞれの能力の重要性についてこれから説明していきます。
相手の文化を理解する力

まずは相手の文化を理解する力です。
異文化交流をする際に、自分の文化と相手の文化にどういった違いを理解することはとても重要です。
なぜかというと、文化の違いを理解しておかなければ、必ず摩擦が生じてしまうから。
特に日本人は、何事もまじめすぎるくらいきっちりしています。
それを知らずに、自分たち基準で相手に要求を出してしまうと、お互いにストレスを感じてしまうので、十分な注意が必要です。
例えば会議一つとっても、日本人の場合は「直接会って接する」ということが重んじられますが、とりわけ欧米系の人たちは「Skypeのテレビ会議などを活用してチャチャっと済ませればいいじゃん」という考えの人たちが多いです。
こういった背景には日本は「プロセスを重視する文化」に対して、欧米系の人たちは「結果を重視する文化」という違いが隠れています。
人によっては、「Web 会議なんかよりも直接ミーティングだ!」という人もいますが、自分の基準での意見にすぎません。
しっかりと相手との文化の違いを理解し、上手く対処できるようにしましょう。
器の広さ
続いては器の広さについてです。
文化の違いを理解するだけでなく、相手を「認める」、「許す」ことはとても重要です。
なぜなら日本人の考えでは想像しないような、行動をとることがあるからです。
例えばこれは実際に起きた事例で、会社の寮にジムがあるのですが、日本人だけしかいない時は、みんな己と向き合って、黙々とトレーニングをしています。
ある日、インド人数人がトレーニングをしながら、インドの音楽を爆音で流し、休憩の合間でジムで踊っていたことがあったそうです。
わたしにとっては、超絶面白そうなシチュエーションですが、そこにいた日本人にとってはそれがとても不快だったようで、管理人に文句を言ったそうです。
その行為にインド人たちはブチギレ。
しかもキレた理由が、「文句があるなら直接言ってほしかったとのこと」。その後少し揉めたそうです。
実際どちらにも非があるかとは思いますが、お互い大きな器で、相手を受け入れる心を持っていればもめることはなかったのではないかと思います。
コミュニケーション能力

最後はコミュニケーション能力です。
これは超大事。ほんとに大事。
なぜなら、お互いの心の距離をどれだけ近づけることが出来るかで、その人とうまく仕事ができるかが決まるからです。
これは外国人相手に限らず日本人同士でもそうですよね?
どれだけ言葉が通じても、上手くコミュニケーションが取れない人とは仕事もやりづらいと思います。
コミュニケーション能力を上げるには
じゃあどうやってコミュニケーション能力を上げればいいのか?と思う方もいるかと思います。
割と外国人の人とうまくコミュニケーションが取れている私が心がけているのは、
- 笑顔
- リスペクト
この2点です。
笑顔は言うまでもなく大切です。
リスペクトについても特に語る必要はないかと思いますが、
- 相手を絶対にけなさない
- 感謝と褒めることを忘れない
この2つは何が何でも徹底するように心がけています。
理由は単純で、自分がそのように接してもらえると気持ちがいいからですwww
まとめ

結局、信頼関係を構築することが出来る奴が強い。
色々と話してきましたが、器の広さだったり、コミュニケーション能力だったり、最終的には「こいつは信じられる」と思うような人になることがグローバル人材として求めらていると思います。
私の主観ですが、グローバルに活躍している人というのは、同じ国の人の間でも人望がある人のように思います。
グローバル人材を目指そうと思うならば、まずは目の前の人たちとの信頼関係を構築していくことが、一番の近道になるはずです。
日々の言動などを改めて、世界で活躍できるグローバル人材になりましょう!